グランビルの法則を知ったのですが、使い方などがいまいちわかりません。。。
使い方や見方、売買タイミングなど知りたいな。。。
教えてくれないかな。。。。
このようなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- グランビルの法則
- 200日移動平均線
- 買い4つの法則
- 売りの4つの法則
- 実際のチャートで確認
✔︎記事の信頼性
どうも、shimaです。
今回はグランビルの法則についての記事になります。
「グランビルの法則」は移動平均線とローソク足だけで売買タイミングをはかる極めてシンプルな売買戦略になります。
「グランビルの法則」は世界中の投資家やトレーダーが活用している分析法なので暗記して投資の優位性を高めましょう。
グランビルの法則とは?
「グランビルの法則」とはアメリカの投資分析家であるジョセフ・E・グランビル氏が考案した法則にになります。
グランビル氏は移動平均線を作った人として有名ですね。
200日移動平均線を基準として、今のチャートが上昇局面なの下降局面なのかを200日移動平均線の傾きによって知る事はできないか?と考えました。
そのグランビル氏が考案し、売り買いともに4つのタイミングをまとめたのが、「グランビルの法則」になります。
これは1960年に出版された彼の著書の中で発表された法則で、すでに50年以上の年月がたっていますが、移動平均線を用いたチャート分析の初歩として広く活用されています。
グランビルの法則| 200日移動平均線
「グランビルの法則」は200日移動平均線を提唱しています。
200日移動平均線とは、過去200日分のチャートの平均値を移動平均線にしたのを言います。
上記のチャートの赤い期間から今日現在(2021年6月7日)までの200日の平均が青色の移動平均線になります。
グランビル氏は研究の末、200日移動平均線が一番信用できる事から200日移動平均線を推奨しているのですが、日足の200日移動平均線では長くエントリーチャンスも少ないので、短期でのトレードされるなら40日移動平均線、中期でのトレードをされるなら80日移動平均線も推奨しています。
グランビル買いの4つの法則
ここからは以下の4つの買いの法則を解説していきます。
買いの4つの法則
- 重要な買い
- 押し目買い
- 買い増し
- 短期的な買い
難しくないので全て覚えましょう。
買いのシグナル①(重要な買い)
移動平均線が下落後、横ばいになるか上昇しつつある局面でローソク足が移動平均線を下から上にクロスする。
買いのシグナル②(押し目買い)
移動平均線が上昇している時に、ローソク足が移動平均線を上から下にクロスするポイントで買いエントリー。
いわゆる押し目買いのポイントになります。
買いシグナル③(買い増し)
上昇している移動平均線のさらに上で推移していたローソク足が、移動平均線に向けて下落したものの、クロスせずに再び上昇し始める。
シグナル3も押し目買いや買い増しのポイントになるよ。
買いシグナル④(短期の買い)
移動平均線が下落している局面で、ローソク足が移動平均線とかけ離れて大きく下降したならは反発の期待が大きい。
シグナル4は移動平均線とチャートの乖離を利用したエントリーだね。
移動平均線乖離率というインジケーターを見てエントリーするのもいいかもね。
買いシグナルまとめ
買いのシグナルで最も重要なのは買いシグナル①になります。
これは移動平均線が下落後に横ばいか上昇しつつある局面で、ローソク足が移動平均線を下から上にクロスするタイミングを表しています。
したがって底値圏から上昇トレンドへの転換を示す重要なシグナルになるのです。
買いシグナル①はトレンド転換を示すシグナルですが、買いシグナル②は上昇トレンドの中の「押し目買い」の局面になります。
買いシグナル③は相場の買いが過熱する直前に出やすいシグナルで、押し目買いのポイントには変わりませんが、買い増しのポイントにもなります。
買いシグナル④は移動平均線乖離率と同じく、ローソク足と移動平均線が大きく離れると修正(いわゆる戻り)が起こるところを狙うシグナルになります。
それぞれのシグナルに特徴があるのでしかっり覚えましょう。
買いの4つ法則 | 特徴 | エントリー |
---|---|---|
買いシグナル① | 最も重要な買い | 移動平均線が横ばいか上昇しつつある局面でローソク足が移動平均線をクロス。上昇トレンド転換を暗示 |
買いシグナル② | 押し目買い | 移動平均線が上昇途中でローソク足が一時的に移動平均線を下回った形。上昇トレンドの中での押し目買いポイント |
買いシグナル③ | 押し目買い 買い増し | 大きく上昇した後の反落で、移動平均線に触れずに再び上昇したもの。 押し目買いや買い増しポイント |
買いシグナル④ | 修正狙いの買い | 下落局面での動きで、移動平均線よりも下げすぎた際に起こる修正を狙ったエントリーポイント。 |
グランビルの法則|売りの4つの法則
続いては、売りの4つの法則をわかりやすく解説していきます。
売りの4つの法則
- 重要な売り
- 戻り売り
- 売り増し
- 短期の売り
売りの4つの法則は買いの4つの法則の逆になるよ。
重複する内容になるけど確認の意味も込めて読んでね。
売りのシグナル①(重要な売り)
移動平均線線が上昇後、横ばいになるか下降しつつある局面で、ローソク足が移動平均線を上から下にクロスする。
売りシグナル②(戻り売り)
移動平均線が下落しているときに、ローソク足が移動平均線を下から上にクロスするポイントで売りエントリー
売りシグナル③(売り増し)
下降している移動平均線のさらに下で推移していたローソク足が、移動平均線に向かって上昇したものの、クロスせず再び下降し始める。
売りシグナル④(短期の売り)
移動平均線が上昇している局面で、ローソク足が移動平均線とかけ離れていて大きく上昇したなら反発の期待が大きい。
グランビル売りシグナルまとめ
売りのシグナルでも、一番大事にのは売りシグナル①になります。
買いシグナル①と全く逆で、上昇のあと横ばいか下落しつつある局面で、ローソク足が移動平均線を上から下にクロスしたら、下降トレンドの転換のシグナルになります。
売りシグナル②は下降トレンドの中での「戻り売り」を探すポイントになります。
売りシグナル③は、戻り売りのポイントには変わりはないですが、売りましのポイントにもなります。
そして、売りシグナル④は、移動平均線乖離率と同じで、ローソク足と移動平均線との乖離を見て、大きく離れすぎているから修正のための戻りの下落を狙ったシグナルになります。
売りの4つの法則 | 特徴 | エントリー |
---|---|---|
売りシグナル① | 最も重要な売り | 上昇後に横ばいか下降しつつある局面で、ローソク足が移動平均線を上から下にクロス。下降トレンド転換を暗示。 |
売りシグナル② | 戻り売り | 下降途中でローソク足が一時的に移動平均線を上回った形。下降トレンドの中での戻り売りポイント。 |
売りシグナル③ | 戻り売り 売り増し | 大きく下落したあとの反発で、移動平均線に触れずに再び下落していったもの。 戻り売りと売り増しポイント。 |
売りシグナル④ | 修正狙いの売り | 上昇局面の動きで、移動平均線より大きく上げすぎて乖離した際の修正を狙ったエントリーポイント。 |
グランビルの法則|実際のチャートで確認
それでは実際のチャートで確認していきましょう。
買いシグナル
チャートは日経平均225の日足チャートです。
200日移動平均線を表示させてのエントリー例になります。
まずは、大きく下がったところでの買いシグナル④からのスタートになります。
移動平均線から大きく下がり反発して200日移動平均線をローソク足が超えたので買いシグナル①で入れます。
次に、買いシグナル②のローソク足が移動平均線を上から下抜けでのエントリーです。
最後に、買いシグナル③の押し目と買い増しになります。
買いシグナル③を2つ入れているのはどちらでも当てはまるので入れました。
移動平均線を割れても戻ってくるパターンはよくある事です。
それだけトレンドが強いことがわかると思います。
続いては売りのシグナルを実際のチャートで見ていきましょう。
売りシグナル
チャートはドル円の日足チャートになります。
買いのチャートと同じく200日移動平均線を使用しています。
まずは、大きく上がりすぎたところでの売りシグナル④からになります。
200日移動平均線をローソク足が割ったので売りシグナル①でエントリーできます。
次に200日移動平均線を下から上にローソク足が抜けたので売りシグナル②の戻り売りになります。
最後に200日移動平均線まで大きく戻ってきたので売りのシグナル③になります。
グランビルの法則まとめ
グランビルの法則は理解できたでしょうか?
トレード方法は至ってシンプルなのがわかったと思います。
グランビルのそれぞれの法則は高値圏で出やすいもの、安値圏で出やすいもの、トレンドのタイミングを計るものなど、状況は様々になってきます。
ローソク足と移動平均線の形だけをみるのではなく発生した場所を把握するのが上手に使う為のコツになります。
グランビルの法則を武器にして相場で他のトレーダーより優位なトレードをしていきましょう。
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