投資

[図解有り]ローソク足の見方・種類・パターンをわかりやすく解説!!

悩んでる人

チャートはローソク足が大事だと聞いたのですが、本当ですか?
ローソク足の見方や種類、などが知りたいです。

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容

  • ローソク足とは?
  • ローソク足の見方・種類
  • 代表的なローソク足
  • 2本のローソク足からなるパターン
  • 世界に誇る酒田五法

✔︎記事の信頼性

どうも、shimaです。


今回は日本人が作ったローソク足の見方・読み方をわかりやすく解説していきたいと思います。

上記の様にローソク足だけでトレードや投資をしているって聞いたことありませんか?
実際にローソク足だけでトレードをしている方もいらっしゃいます。
それぐらいローソク足は重要になるのです。
僕もエントリーからエグジットまでローソク足で最終的には決める様にしています。

ただ、何となく表示しているローソク足でも、ちゃんとした見方でみれば、反転や継続のシグナルとしても使えるのがローソク足です。

この記事を読むだけでローソク足の全てが理解でき、投資において優位性を持てる様になります。

それでは始めていきましょう。

ローソク足とは?

ローソク足とは日本人が開発したチャートツールで海外では、キャンドルスティックと呼ばれて馴染みがあります。

ローソク足のルーツは江戸時代の米相場に求めることができます。
当時の米は品質改良技術がなかった当時、収穫は天候の影響を大きく受けました。
豊作、不作が年によって目まぐるしく入れ替わる為、先見の目があった商人達は豊作米を安値で仕入れ貯蔵し、不作の年にそれらを高値で売りさばき巨万の富を手に入れていました。

そうした商人達が増えることで取引を行う際の駆け引きも生まれ、米市場は次第に大きくなり、同時に相場を読み解くツールとしてローソク足は誕生しました。
開発者は本間宗久(ほんまそうきゅう)という人物で米の商いで莫大な資産を築いたとされています。

本間宗久が作った酒田五法は今もなお、ローソク足チャート分析の原点として世界中の投資家やヘッジファンドなどにも使われ彼が生きた時代から200年以上がたった今も彼が開発したローソク足は株式市場や外国為替市場、仮想通貨、などあらゆる金融市場でも活用されています。

ローソク足の見方

基本的なローソク足の見方を確認していきましょう。

ローソク足の見方がわかる事によって、相場の心理がわかるので、絶対に覚えましょう。

ローソク足には始値・終値・安値・高値の4種類があります。
これを4本値と言います。

始値はローソク足が出来てから最初に着いた値段が、始値となり最後に着いた値段が終値になります。
高値、安値はローソク足の最高値、最安値になります。
最高値、最安値は主にヒゲと言われる部分が多くなります。
始値と終値は実体と呼ばれます。
図で説明していきましょう。

陽線・陰線

価格が始値より高かった場合は陽線になり、始値より安かった場合は陰線になります。
この陽線・陰線で相場が買われているのか、売られているのかの判断になります。
図で確認していきましょう。

主に陽線は白色で表示され、陰線は黒色で表示されることが多いです。
ヒゲは陽線でも陰線でも黒色で表示されます。

各時間足

より細かな値動きを示すのが、日足・時間足・分足になります。
日足が陽線で終わったとしても、24時間ずっと上がりっぱなしで陽線になる事はまずありません。
例えば、日足のローソク足がスタートして、23時間までは下げ相場だったのに、最後の1時間で急上昇し陽線のローソク足が出来上がったかもしれません。
その間の動きを確認できるのが、時間足や分足になります。
時間足や分足を見る事によってより細かな流れを見ることができます。

ローソク足の長さや形で相場の強弱をつかむ

ローソク足にはヒゲの有無、実体の長短、ローソク足全体の長短、髭の長短と、いろいろな特徴を踏まえて形が作られます。

その1つ1つに、ローソク足の示す一定期間の相場の実勢が折り込まれています。
1本のローソク足に含まれるシグナルを読み取りましょう。

まず、ヒゲ有無にかかわらず、ローソク足全体が長いものは、相場の変動が大きかったことを示してます。
陽線であれば、相場が上昇する変動が大きかったとなり、逆に陰線であれば、相場が下落する変動が大きかったことを示してます。

投資家の心理が現れるヒゲ

一言にヒゲといっても、ほとんどのローソク足にはヒゲがついてますからそれら全部に惑わされてはいけません。では、注意すべきヒゲとはどの様なヒゲになるのでしょうか?
まず、1つは上に大きく伸びたヒゲになります。
ローソクの実体の上につくヒゲを上ヒゲと呼びますが、この長い上ヒゲには注意が必要です。
この長い上ヒゲは売りのサインになり得るからです。
長い上ヒゲというのは、利益確定の売りなどがある時です。
この長い上ヒゲが出ると、しばらく値動きが小さくなり、いわゆる調整局面に入り値を下げることが多くなります。

逆に長い下ヒゲが出た時は、上昇のサインになります。
一旦の底になり、強く買われているので長い下ヒゲになるのです。

長い上ヒゲ、下ヒゲには注意しましょう。

5つの代表的なローソク足の形

ここで代表的なローソク足の形を5つ確認していきましょう。
どのローソク足も投資家の心理の反映なので覚えておいて損はないでしょう。

大陽線・大陰線

大陽線・大陰線の特徴としては、実体が長くヒゲが短いのが特徴になります。
図で確認していきましょう。

代陽線が出れば、上昇する可能性が高くなり、大陰線が出れば、下降する可能性が高くなります。

小陽線・小陰線

小陽線・小陰線は実体もヒゲも短いのが特徴になります。

図で確認していきましょう。

小陽線・小陰線はトレンドの保ち合いによく現れるローソク足になります。
要は、相場が迷っている状態になります。

上影陽線・下影陰線

上影陽線・下影陰線は実体に比べて、どちらも上ヒゲが極端に長いのが特徴になります。

図で確認していきましょう。

上影陽線と下影陰線は、どちらも上昇の勢いが衰えてる可能性があります。
天井圏でこのローソク足が出たら注意しましょう。

下影陽線・下影陰線

下影陽線・下影陰線の特徴は実体に比べて下ヒゲが長いのが特徴になります。
図で確認していきましょう。

下影陽線・下影陰線は、下落の勢いが衰えている可能性があります。
底値圏でこのローソク足が出たら注意しましょう。

十字足(ピンバー)

十字足の特徴としては始値と終値が同じ価格で終わることによって出来る足になります。
またピンバーと呼ばれたりもしています。
図で確認していきましょう。

十字足は「買い」と「売り」の力が同じことによって起きる足になります。
十字足が出れば相場転換の可能性が大いにあります。

代表的なローソク足まとめ

代表的なローソク足特徴示すトレンド
大陽線・大陰線実体が長く、ヒゲが短い陽線が出れば上昇、陰線で下降
小陽線・小陰線実体もヒゲも短いトレンドの中盤の保ち合いに出現しやすい
上影陽線・上影陰線実体に比べて上ヒゲが極端に長い上昇の勢いが衰えている
下影陽線・下影陰線実体に比べて下ヒゲが極端に長い下降の勢いが衰えている
十字線(ピンバー)始値と終値が同じ相場転換の可能性大

2本のローソク足の組み合わせ

続いては、2本のローソク足のメッセージを読み解きましょう。
ローソク足は1つ1つでもメッセージを発信しますが、2本並んだその並び方によっても、様々なメッセージを届けてくれます。
特に、転換点を示す強力なサインになることが多いので、覚えておきましょう。

かぶせ線

大陽線のローソク足に続けて、大陽線の中心付近まで終値が下落した陰線が来ることを「かぶせ線」と言います。
最初の大陽線ほどの強さを次の段階では保てずに、勢いが衰えて下落するとこういう形になります。
これは、天井打ちの可能性が高いサインになります。
図で確認していきましょう。

切り込み線

切り込み線は大陰線に続けて大陽線が現れる形です。
大陽線の高値の部分が、先に出ている大陰線の中心より上に位置するものは、「切り込み線」と言われています。
大きく下げた後に大きく上昇したことを表すもので、下げのパワーより上げのパワーの方が強く下げ渋っている(下げにくくなっている)ことを意味することから、上昇シグナルととらえられます。

図で確認していきましょう。

はらみ線

大陰線のあと、その大陰線の範囲内に収まる小陽線が出た場合。逆に、大陽線が出たあとに、その大陽線の範囲内に収まる小陽線が出た場合がこの形になります。
天井圏で出た場合は下落のサインになり、底値圏に出た場合は上昇のサインになります。

図で確認していきましょう。

出会い線

前のローソク足の終値から大きく離れて始まるが、終了してみると前のローソク足の終値付近にまで近づいている様な形。
先に陰線がきて次に陽線が続くなら上昇の形、陽線の次に陰線が続くなら下落の形になります。

図で確認していきましょう。

毛抜き線

陰線・陽線の順番で並ぶもので、2本の安値がピッタリと揃っている形。
この毛抜き線にはヒゲがないのか特徴です。
これが安値圏で出現すると底打ちを表します。
逆に並びの順が陽線・陰線で2本の高値がぴったり揃った形が高値圏で出現した場合は天井を打ったということを表します。
図で確認していきましょう。

最も重要なつつみ足

2本のローソク足の組み合わせで最も重要なのがつつみ足になります。
つつみ足はトレンドの転換を示すのに簡単でかなり効果的なローソク足のパターンになります。
2本のローソク足は次のように並びます。

  • 前の陰線を次の陽線がすっぽりと包み込む形が「陽線のつつみ足」上昇のサイン
  • 前の陽線を次の陰線がすっぽりと包み込む形が「陰線のつつみ足」下落のサイン

図で確認していきましょう。

2本のローソク足の組み合わせまとめ

2本のローソク足組み合わせ特徴示すトレンド
かぶせ線大陽線の中心付近まで下落した陰線が来る下落トレンド
切り込み線大陰線の中心より上で陽線が終わる事上昇トレンド
はらみ陽線大陰線の後に小陽線が続く上昇トレンド
はらみ陰線大陽線の後に小陰線が続く下降トレンド
出会い線前のローソク足から大きく乖離して始まり
最終的には前のローソク足の終値付近まで
近づいているような形
陰線がきて陽線で終わるなら上昇
陽線がきて陰線で終わるなら下落
毛抜き底先の陰線と次の陽線の安値がピッタリと揃う形上昇トレンド
毛抜き天井先の陽線と次の陰線の高値がピッタリと揃う形下落トレンド
陽線つつみ足前の陰線を次の陽線がすっぽりと包み込む形上昇トレンド
陰線つつみ足前の陽線を次の陰線がすっぽりと包み込む形下落トレンド

世界に誇る酒田五法

ここで日本が誇る酒田五法のローソク足分析を紹介していきます。
酒田五法はその名の通り5つの分析スタイルがあります。
1つずつ紹介していきます。

三尊(ヘッドアンドショルダー)

チャートが上下を繰り返すことで3つの山を作ってから崩れる形を三尊と言います。
最もポピュラーなのが3つの山のうち、真ん中が一番高い三尊天井と言われる形です。
海外ではヘッドアンドショルダーと呼ばれたりしています。

図で確認していきましょう。

この形の逆が「逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)」になります。

三川

3本のローソク足を使って、相場の転換点を示すシグナルを確認するのが、三川になります。
宵の明星と明けの明星があり、宵の明星は下落のサイン、明けの明星は上昇のサインになります。
図で確認していきましょう。

三空

24時間取引のできるFXや仮想通貨なら出にくいのですが、隣り合わせるローソク足が前のローソク足とかぶらず「マド」を3つ開けて上昇または、下落していく形です。

三兵

陽線のローソク足が3本続けば「赤三兵」大きな上昇トレンドの前兆と見られています。
陰線のローソク足が3本続けば「黒三兵」下降トレンドの転換シグナルとされています。

図で確認していきましょう。

三法

三法には「上げ三法」と「下げ三法」があります。
「上げ三法」は大陽線の後に3本の小陽線、または小陰線が続いたところで再度大陽線が出現した形になります。
最初の大陽線に包まれるように続くローソク足は、陽線や陰線の区別はありませんが、最初の大陽線の安値を下回る事はありません。
そして再度大陽線が立ちますが、この高値は最初の大陽線の高値を更新していき上昇のシグナルになります。
この逆が「下げ三法」になります。
図で確認していきましょう。

酒田五法まとめ

名称特徴示すトレンド
三尊上下を繰り返す事で3つの山を作る高値圏で出たら下落トレンド
安値圏で出たら上昇トレンド
三川3本のローソク足を使って相場の転換点を示す宵の明星で下落トレンド
明けの明星で上昇トレンド
三空隣り合わせるローソク足が前のローソク足とかぶらず窓を3つ作る陽線3つの窓空けで上昇
陰線3つの窓空けで下落
三兵陽線が3本連続で出現して「赤三兵」
陰線が3本連続で出現して「黒三兵」
陽線3本で上昇
陰線3本で下落
三法「上げ三法」大陽線の後に小陽線、陰線が連なった所に大陽線が出現
「下げ三法」大陰線の後に小陰線、陽線が連なった所に大陰線が出現
上げ三法で上昇
下げ三法で下落

ローソク足まとめ

  • ローソク足とは?
  • ローソク足の見方・読み方
    • 陽線・陰線
    • 各時間足
    • ローソク足の長さや形で相場の強弱を掴む
    • 投資家達の心理が現れるヒゲ
  • 代表的なローソク足
    • 大陽線・大陰線
    • 小陽線・小陰線
    • 上影陽線・下影陰線
    • 十字線
    • 代表的なローソク足まとめ
  • 2本のローソク足の組み合わせ
    • かぶせ線
    • 切り込み線
    • はらみ線
    • 出会い線
    • 毛抜き線
    • 重要なのはつつみ足
    • 2本のローソク足の組み合わせまとめ
  • 世界に誇る酒田五法
    • 三尊
    • 三川
    • 三空
    • 三兵
    • 三法
    • 酒田五法まとめ

いかがでしたでしょうか?
ローソク足は投資家の深層心理の現れでかなり奥が深いものになっているのがわかったかと思います。
ご自身でもローソク足を1つ1つ分析してみても新しい発見があるとおもいます。

また、ダウ理論や移動平均線との相性も良いので読んで理解する事をおすすめします。

*合わせて読みたい

「ダウ理論」6つの基本原則と「注意点」

移動平均線(MA)の使い方、見方をわかりやすく解説

  • この記事を書いた人

shima

トレーダー兼ブロガー [経歴]▶︎専門学校で取得した資格により某電気設備の会社に入社▶︎一年目でこの会社に未来は無いと悟り飲食店経営▶︎2店舗出店するが経営失敗▶︎トレーダーになる▶︎ブログ運営 ●沖縄県出身 ●大阪在住

-投資
-, , ,