投資を始めたばかりの初心者です。
ダウ理論のことが知りたいんだけど
わかりやすく教えて欲しいな。。。
このような悩みにお答えします。
本記事の内容
- ダウ理論とは?
- ダウ理論6つの基本原則
- 各時間に存在するダウ理論
こんな人におすすめ
投資やトレードを始めたばかりの投資初心者、中々勝ててない人にオススメ
どうも、shimaです。
今回のテーマ、ダウ理論は投資をするにあたってかなり重要な理論になります。
ダウ理論とは、アメリカの経済学者チャールズ・ダウが提唱した理論の事で100年以上前からあるとても歴史の長い理論になります。
100年も前からある古臭い理論だと思ったら大間違いで、株式相場や為替相場または近年盛り上がりがある仮想通貨にも使える理論なのです。
投資の基本ともいえる重要な考え方になるので必ず覚えましょう!
この記事を書いている僕自身もダウ理論をベースに考えてトレードしています。
ダウ理論を知らなければ、トレンドの転換をとらえられず投資で勝つことは難しいと言えるでしょう。
ダウ理論をマスターして今の投資をより良いものにしていきましょう。
ポイント
この記事を読むことで相場の流れを知ることができ、買いどころや売りどころがわかるようになります。
*「急がしくて全部は見れないよー」という方は『ダウ理論基本原則6 トレンドは明確な反転シグナルが出るまで継続する』からお読みください。
ダウ理論6つの基本原則をわかりやすく解説!!
ダウ理論には6つの基本原則があります。
ダウ理論6つの基本原則
- 価格は全ての事象を織り込む
- トレンドは短期、中期、長期の3段階に分類される
- 主要なトレンドは3つの段階から形成される
- 価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
以上の6つがダウ理論の基本原則になります。
文字だけ見ると、「なのこっちゃ・・」と思うかと思いますが全て大事なことなのです。
では、順番にみていきましょう。
ダウ理論基本原則1
価格は全ての事象を織り込む
まず、最初のダウ理論基本原則は「価格は全ての事象を織り込む」です。
全てというのは文字通り全ての事柄を指します。
- 経済指標
- 金融政策
- 政治的イベント
- 自然災害
- 金融事件
- テロ・戦争
・・・etc
上記のような事件や事柄はチャートに反映されていると行った考え方になります。
極端に言ってしまえば今あるチャートが全てで、ニュースや事件などはチャートの後に付いてくるという考え方です。
要するに、チャートがすべてということです。
全ての経済のイベント、例えば政策金利などのこれからの経済を大きく変えるかもしれない重要な発表でも全てチャートに織り込まれているという考え方だよ。
ダウ理論基本原則2
トレンドは短期、中期、長期の3つに分類される
2つ目の原則は、トレンドは短期、中期、長期の3つに分類されるです。
以下が一般的なトレンドの期間になります。
3つのトレンド
- 短期トレンド
3週間未満 - 中期トレンド
3週間〜3ヶ月 - 長期トレンド
1年〜数年
この画像は2020年から2021年3月末までの日経平均なのですが、トレンドの短期、中期、長期の説明は画像のようになります。
ポイント
トレンドは、短期、中期、長期の3つになる。
ダウ理論基本原則3
主要なトレンドは3つの段階から形成される
3つ目の基本原則は、主要なトレンドは3つの段階から形成されるです。
3つとは以下の3つです。
- 先行期(第一段階)
- 追撃期(第二段階)
- 利食い期(第三段階)
1つずつ詳しく説明していくよ。
先行期 (第一段階)
この段階では相場が下降トレンドの中で積極的なトレーダーや投資家が買いを行い、価格が下げ止まり緩やかに上昇していく段階になります。
一般の投資家が怖くて買えない時に買う、いわゆる「逆ばり」の投資家になります。
一部の天才と言われている投資家たちは先行期で買っています。
追随期 (第二段階)
この段階では、ファンダメンタルの買い要素が確認され、多くの投資家が買い始め価格が急騰する時期になります。
感の良い方なら気がついていると思いますが、追随期からはダウ理論基本原則①の「価格は全ての事象を織り込む」が含まれています。
チャートが先でファンダメンタル、世の中の指標や経済政策は後から付いてくるという考え方ですね。
利食い期 (第三段階)
一連の上昇の最終局面になります。
相場が最も加熱している場面です。
ファンダメンタルも出尽くし投資に興味が無い人々も相場に参加するようになり、最終的には高値掴みとなります。
第一段階の「先行期」で買っている投資家達はこの場面で利益確定しています。
投資というのは、不思議なもので投資に興味のない人が相場に参加した時や、ニュースに大きく取り上げられた時が相場の天井になりやすいんだよ。
みんなは気をつけようね。
ダウ理論基本原則4
価格は相互に確認される必要がある
4つ目の基本原則は「価格は相互に確認されなければならない」です。
株式相場では、例えば工業的株価指数と鉄道平均株価の2つのシグナルを持って上昇トレンドとみなすという考え方です。
為替(FX)の世界で言うと相関関係や逆相関関係の考え方です。
ドルが上昇している時はユーロが下降しているといった関係性が逆のことをいいます。
ダウ理論基本原則5
トレンドは出来高でも確認されなければならない
5つ目の原則は「トレンドは出来高でも確認されなければならない」です。
ポイント
これはトレンドが出ていれば出来高は増加するが、反転時には出来高は減少するといった理論になります。
FXではvolumeというインジケーターで確認できますが、FXでのちゃんとした出来高の確認は難しい所があります。
ダウ理論基本原則6
トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
最後にダウ理論の6つの基本原則の中で、特に重要になるのが「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」です。
6つあるダウ理論基本原則で1番大事になるところなので、必ず覚えましょう。ぶっちゃけこの章だけ覚えれば、ダウ理論はマスターしたと言えます。
では、明確な転換シグナルとは何か?その答えは、トレンドの反転になります。
明確な反転シグナルを説明する前に、トレンドの定義を理解しなければなりません。
トレンドの定義は以下の2つです。
トレンドの定義
- 上昇トレンドは『高値の切り上げ、安値も切り上げ』
- 下降トレンドは『高値の切り下げ、安値も切り下げ』
図を使って詳しく解説していきます。
上昇トレンド
上昇トレンドは高値の上昇、安値も上昇でしたね?
図をご覧ください。
図のように高値と安値の切り上げで上昇トレンドになります。
この高値、安値の切り上げが続く限り上昇トレンドは継続するよ!ということです。
実際のチャートで確認してみましょう。
上昇トレンド
以上が上昇トレンドの定義になります。
実際のチャートは、絵で描いたように綺麗にトレンドは作っていきません。
最初は混乱すると思いますが、チャートをたくさんみて目を慣らしていきましょう。
次は下降トレンドを見ていきましょう。
下降トレンド
次は下降トレンドです。
図をご覧ください。
下降トレンドは上昇トレンドとは逆になります。
高値と安値の切り下げで下降トレンドです
図のように高値、安値が切り下がり続ける限りは下降トレンドですよ!ということになるのです。
実際のチャートで確認してみましょう。
下降トレンド
図のように高値、安値が切り下げ続ける限りは下降トレンドとなります。
以上が下降トレンドの定義です。
ここからが本題で、明確な転換シグナルはトレンドの反転といった理由や具体例などを次の章で解説していきます。
ダウ理論基本原則6 明確な転換シグナル/トレンドの反転とは?
では、明確な転換シグナルのトレンドの反転をくわしく見ていきましょう。
明確な反転のシグナルとはどういった事かというと下降トレンドにおいては、下落からの高値、安値の切り上げが明確なシグナルになり、上昇トレンドでは、上昇からの高値、安値の切り下げが明確なシグナルとなります。
明確な反転シグナル
- 上昇トレンド→高値、安値の切り下げ
- 下降トレンド→高値、安値の切り上げ
こちらも図で説明致します。
下降トレンドからの上昇転換シグナル
図の黄色い高値が前回の赤い高値を超え、尚且つ安値が切り上がっているので、下降トレンドからの上昇トレンドへ転換したと言えます。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
上記のチャートの黄色の高値を付けた波でトレンド転換を疑います。
この時点では、転換する可能性が有るというだけで、確実に転換したとは言えません。
トレンドが崩れたと言った方がいいと思います。
次の安値で前回の最安値を割らず黄色のラインを超えた時点でトレンドが転換したと言えます。
次は上昇トレンドから下降トレンドへの転換です。
図をご覧ください。
図の黄色い安値が前回安値を超えていて、尚且つ高値が切り下がっているので上昇トレンドから下降トレンドへ転換したと言えます。
実際のチャートで確認しましょう。
下降トレンドへの反転は、安値の切り下げです
黄色のラインで直近の安値を切り下げたので今のこの時間足で言えば下降トレンドになります.。
以上が明確な転換シグナルの説明になります。
相場というのは色んなパターンの波が存在しますので、実際のチャートで転換パターンをご自身で探してみて下さい。
ダウ理論基本原則の落とし穴
ここで大きな落とし穴があります。
それは、ダウ理論とは「各時間足に存在する」という事です。
5分足には5分のダウ理論が存在し、1時間には1時間のダウ理論、日足には日足のダウ理論が存在しています。
もっと大きく見れば週足、月足、年足と各時間足でダウ理論が存在しています。
このような仕組みをフラクタル構造と言います。
*フラクタル構造についての詳しい説明はここでは省きますが、気になる方はこちらの記事をどうぞ
各時間足に波が存在しているのでチャートは複雑に動きます。
俗に言うダマシと言われるのも各時間足の波が作ったものです。
相場では大きい時間足には逆らってはいけません。
ダマシなどを防ぐ為にも、自分が監視している時間足の2つ上の時間足まで確認するようにしましょう。
15分足をメインで見ている方は、1時間、4時間、4時間をメインで見ている方は、日足、週足など、上の足を常に意識しましょう。
相場はフラクタル構造で出来ているので各時間足のダウ理論が存在しているよ。
もっと詳しく知りたい人は[FX]相場のフラクタル構造てなに?を徹底解説[必見]を読んでみてね。
ダウ理論6つの基本原則をわかりやすく解説|まとめ
最後におさらいしておきましょう。
ダウ理論6つの基本原則
- 価格はすべての事像を織り込む
- トレンドは短期、中期、長期の3段階に分類される
- 主要なトレンドは3つの段階から形成される
- 価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
以上の6つがダウ理論の基本原則になります。
ぶっちゃけ6番目の「トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する」さえ理解すればOKです。
ダウ理論は『フラクタル構造』や『戻り高値、押し安値』との相性が抜群にいいのでおすすめです。
今回は以上になります。
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