相場の買われすぎや・売られすぎがわかるインジケーターが知りたいです。
ストキャスティクスがわかりやすいと聞いたので使い方や見方などを教えて欲しいな〜。。。
このような悩みにお答えします。
本記事の内容
- ストキャスティクスとは?
- ストキャスティクスの設定
- ストキャスティクスの具体的な使い方
✔︎記事の信頼性
どうも、shimaです。
今回はストキャスティクスのインジケーターについての解説になります。
ストキャスティクスは「RSI」や「MACD」といったオシレーター系のインジケーターで、投資家やトレーダーにとても人気のあるインジケーターになっています。
この記事を読むだけでストキャスティクスのおすすめの設定数値や使い方などをわかるようになりますので、ぜひ最後まで読んでください。
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスはアメリカのチャート分析家、ジョージ・レーンが開発したテクニカル指標です。
株式市場や外国為替市場また、仮想通貨では、その時々でチャートが上昇したり下降したりを行なっています。
この上昇、下降のブレ幅に注目して今の状態を数字で示すテクニカル指標が、オシレーターと呼ばれるのですが、ストキャスティクスはそのオシレーター系の大変人気のあるインジケーターになります。
*赤く囲っている部分がストキャスティクスになります。
ストキャスティクスの見方としては80%以上が買われすぎ、20%以下が売られすぎとなり、同じオシレーター系のインジケーター「RSI」と似ているところもありますが、違うところは、青い線が%K赤い線が %Dという2本の線のゴールデンクロス、デットクロスで売買のサインとなりわかりやすいところが「RSI」との違いになります。
ストキャスティクスのおすすめの設定をみていこう!
ストキャスティクスの間違った使い方
ストキャスティクスは、使い方が大変わかりやすく、MACDや RSIとともに一般の投資家の方に大変人気のあるテクニカルインジケーターと言えるでしょう。
ただし、その使い方については、間違って伝えられているケースが多いようです。
特に、「買われすぎ」だから売りのサインではなく、「売られすぎ」が買いのサインではないという点については、これから順に説明していきます。
まず、ストキャスティクスの説明に入る前に、相場の動きは3種類あるという事を確認していきましょう。
- 買われている→買われているのは買われ続ける
- 売られている→売られているのは売られ続ける
- 動いていない→動いていないものは動かない
上記のような3種類の動きになります。
投資などの経験がある方は、大きく動き出した相場が、動き出した方向にしばらく動き続ける、あるいは動かない相場はずっと動かないという経験をした事があると思います。
相場にはこのように、それまでの状態が継続するという点をまずは理解しましょう。
ここで、「買われすぎ」とはどのような状態でしょうか?
これは文字どおり「買われてきた」からこそ、「買われすぎ」である!!になります。
という事は、相場の状態としては「継続的に買われてきた」という事実があるわけで、相場はそのあとも買われる可能性が高いということになります。
同じように「売られすぎ」というのはどうゆう状態でしょう?
これも文字どおり「売られてきた」からこそ「売られすぎ」になります。
という事は、相場の状態としては「継続して売られてきた」という事実があるわけですから、そのとの相場も売られる可能性が高いのです。
トレンドはいつか終わりを迎えますが、そのトレンドの終わりをピンポイントで捉えるのは大変難しい事です。これに対してトレンドが続くことを予想するのはトレンドの終わりを捉えるより簡単になります。
相場というのは上記で説明したように買われているのは買われ続け、売られているのは売られ続ける性質があるからです。
ここまでの話でわかるように、「買われすぎ」が今後も買われる可能性が高いのであれば、「買われすぎ」は「売り」ではありません。
同様に、「売られすぎ」が今後も売られ続ける可能性が高いのであれば「売られすぎ」は「買い」ではないのです。
ストキャスティクス3つの重要な計算式
ストキャスティクスは、その時々から%K(パーセントケイ)と%D(パーセントD)あるいは%DS(パーセントディエス)という数値があります。
売り時や買い時は、そうした数値や、数値を繋げて線にした場合のそれぞれの位置関係から判定します。
%K、%D、%DSの計算式は以下のとうりになります。
<ストキャスティクスの計算式>
%K=(直近の終値ー過去X日間の最安値)÷(過去X日間の最高値ー過去X日間の最安値)
%D= %KのY日間の平均値
%DS=%DのZ日間の平均値
*X、Y、Zは任意の数
なお、ストキャスティクスには%Kと%Dを用いるファスト・ストキャスティクスと%Dと %DSを用いるスロー・ストキャスティクスの2種類がありますが、本記事ではファスト・ストキャスティクスに絞って解説します。
ストキャスティクスの%Kと%Dとではどちらかが重要?
ストキャスティクスのチャートを見ると、動きの速い%Kと動きの遅い%Dという2種類の線があることがわかると思います。
この2種類の線で最も重要なのが動きの遅い%Dの方が重要とされています。
どちらか迷ったら、動きが遅い方の%Dを注目するようにしてください。
動きの早い%Kを重要視するとダマシにあやすくなるので注意しよう。
ストキャスティクスの具体的な使い方
ここからは、ストキャスティクスの具体的な使い方について解説していきます。
ストキャスティクスを見ていると、売られすぎゾーンから買われすぎゾーンを行ったり来たりしていのがわかるかと思います。
こうした動きをトレードに優位性を持たせる為にはどうしたらいいのでしょうか?
その前に1つ考えなければならない点があります。
それは、「ストキャスティクスは順張りに適したインジケーターなのか?逆張りに適したインジケーターなのか?」という点です。
長年使ってきた僕の経験から言えば、順張りにも逆張りにも適したインジケーターになります。ですが、その利用方法に間違いがあってはいけません。
「順張り」は相場の流れに沿った動きの売買を行うということになりますので、ポジションの利益確定には向いていません。
「順張り」はエントリータイミングに向いていることになります。
これに対して「逆張り」は相場の流れに逆らった動きの売買をおこなうことになりますので、「逆張り」は利益確定に向いているのです。
どこから「順張り」なのか?どこから「逆張り」なのかの判断基準は、ストキャスティクスのゴールデンクロス、デットクロス、ダイバージェンスになります。
一つずつ解説していきます。
ストキャスティクスのゴールデンクロス・デットクロス
ストキャスティクスは売られすぎゾーンにきたら、「下落トレンドが終わりを迎え、上昇トレンド入りする可能性がある」または、「買われすぎゾーンにきたら上昇トレンドが終わりを迎え下落する可能性がある」という可能性があります。
つまりは、売られすぎゾーンでは新規の買い、買われすぎゾーンでは新規の売りを検討できることになります。
その際に、%Kと%Dのゴールデンクロス・デットクロスがあるとより強いシグナルだとされています。
ストキャスティクスのゴールデンクロスとデットクロスを実際に見てみましょう。
上記のチャートはポンドドルの4時間足チャートになります。
赤い丸が下から上にクロスしたゴールデンクロス。
青い丸が上から下にクロスしたデットクロスになります。
上記のチャートだけでも上昇、下落になっているのがわかるかと思います。
ですが、ゴールデンクロス・デットクロスが起こったからといって必ず上昇トレンド、下落トレンド入りするといった保証はありません。
相場というのは色々な根拠があってトレードしていくものだと僕は考えています。
ストキャスティクスのゴールデンクロスとデットクロスも一つの根拠として考えておいて下さい。
ストキャスティクスのダイバージェンス
ここでもう一つの根拠を紹介します。
それはダイバージェンスになります。
ダイバージェンスとは相場の矛盾のことを指します。
次のチャートをご覧ください。
チャートは上昇のダイバージェンスになっています。
チャートは安値が切り下がっているのに対してストキャスティクスは切り上がっているのがわかるかと思います。
続いては下降のダイバージェンスになります。
チャートでは高値が切り上がっているのに対してストキャスティクスは切り下がっているのがわかるかと思います。
このようにダイバージェンスも確認して投資の優位性を見つけていきます。
ストキャスティクスまとめ
ストキャスティクスの解説は以上になります。
ストキャスティクスは、オシレーター系のインジケーターでは大変わかりやすく使いやすいインジケーターになります。
ストキャスティクスのゴールデンクロスやデットクロス、ダイバージェンス、ヒドゥンダイバージェンスなどを屈してトレードの根拠を集め優位のあるトレードができるように心がけましょう。
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