FXを始めたのですが通貨ペアが多くて何を選んだらいいのかわかりません。。。
通貨の特徴や初心者におすすめの通貨などを知りたいです。
上記の悩みに答えていきます。
✅本記事の内容
- 通貨ペアとは?
- 通貨ペアの基礎知識
- 通貨の特徴
- FX初心者におすすめの通貨ペアの選び方
- メジャー通貨とマイナー通貨
✅この記事を書いた人
今回はFXの通貨ペアについての解説になります。
この記事を読めば、
通貨の基礎知識からFX初心者にオススメの通貨までわかるようになります。
それでは、最後までお付き合いください。
通貨ペアとは?
「通貨ペア」とは、外国為替(FX)市場で使用される用語で、ある通貨と別の通貨の間の相対的な価値を表します。
これは外国為替取引の基本的な単位であり、通常、"通貨A/通貨B"という形で表されます。ここで「通貨A」は「ベース通貨」、「通貨B」は「対象通貨」または「クォート通貨」と呼ばれます。
例
USD/JPYという通貨ペアを見てみましょう。これは、アメリカドル(USD)がどれだけの日本円(JPY)で取引されているかを示しています。たとえば、USD/JPYのレートが110.00だとしたら、1ドルが110円で交換できることを意味します。
通貨ペアには、メジャーペアとマイナーペアの2種類があります。
メジャーペアとは、世界の主要な経済を代表する通貨の組み合わせで、通常、アメリカドルが含まれます。
例えば、
EUR/USD(ユーロ/アメリカドル)、GBP/USD(英ポンド/アメリカドル)、USD/JPY(アメリカドル/日本円)などがメジャー通貨の組み合わせになります。
一方、マイナーペアは、アメリカドルを含まない通貨ペアで、通常、他の主要な通貨間の取引を表します。
例えば、
EUR/GBP(ユーロ/英ポンド)、EUR/JPY(ユーロ/日本円)などがマイナー通貨になります。
FX取引では、これらの通貨ペアを売買することで利益を得ます。例えば、ある通貨ペアの価格が上昇すると予想した場合、その通貨ペアを購入(ロング)し、逆に価格が下落すると予想した場合、売却(ショート)します。利益は、取引を開始した時点と終了した時点での価格差により決まります。
通貨ペアの基礎知識
外国為替市場(FX市場)での取引は、通貨ペアを通じて行われます。それでは、通貨ペアについての基本的な知識を深めていきましょう。
1. ベース通貨とクォート通貨
通貨ペアは2つの通貨間の相対的な価値を表しており、"通貨A/通貨B"という形式で表されます。ここで、「通貨A」は「ベース通貨」と呼ばれ、その価値が「通貨B」、すなわち「クォート通貨」または「カウンター通貨」で表示されます。
例えば、
EUR/USDという通貨ペアでは、ユーロ(EUR)がベース通貨で、その価値がアメリカドル(USD)で表示されます。
2. メジャーペアとマイナーペア、エキゾチックペア
通貨ペアは、その構成要素の通貨に基づいていくつかのカテゴリーに分類されます。
- メジャーペア
これらは最も取引量が多い通貨ペアであり、通常、アメリカドルを含んでいます。例としては、EUR/USD(ユーロ/アメリカドル)、USD/JPY(アメリカドル/日本円)、GBP/USD(英ポンド/アメリカドル)などがあります。 - マイナーペア
メジャーペアと同様に流動性が高いが、アメリカドルを含まない通貨ペアを指します。例としては、EUR/GBP(ユーロ/英ポンド)、EUR/JPY(ユーロ/日本円)などがあります。 - エキゾチックペア
メジャーまたはマイナーの通貨と、流動性が低いまたは発展途上の国の通貨の組み合わせを指します。例えば、USD/THB(アメリカドル/タイバーツ)や EUR/ZAR(ユーロ/南アフリカランド)などです。
3. 外国為替レート
外国為替レートは、ベース通貨1単位あたりのクォート通貨の価値を表します。
例えば、
EUR/USDのレートが1.2000の場合、1ユーロは1.20アメリカドルと交換できることを意味します。
4. ポジションの取り方:ロングとショート
外国為替市場では、価格が上昇すると予想される通貨ペアに対して「ロング(買い)」ポジションを、価格が下落すると予想される通貨ペアに対して「ショート(売り)」ポジションを取ります。
たとえば、
ユーロがアメリカドルに対して価値を増すと予想した場合、ユーロを買い(EUR/USDでロング)、アメリカドルを売る(EUR/USDでショート)取引を行います。
これらの基本的な知識を持っていれば、外国為替市場での通貨ペアの取引をより理解し、有意義な取引戦略を構築するための基盤を築くことができます。
各通貨の特徴
FX(外国為替)取引における通貨の特徴は、その通貨を発行している国や地域の経済状況、中央銀行の金利政策、政治的安定性などによって大きく影響されます。以下、主要な通貨ごとの特徴を解説します。
1. アメリカドル (USD)
アメリカドルは世界の主要な基軸通貨で、多くの国で貿易や債務の決済に使用されています。そのため、全体的な経済状況や米国の金利、また米国の経済指標に対する反応が強いです。連邦準備制度(FED)の金利決定は特に市場に大きな影響を及ぼします。
2. ユーロ (EUR)
ユーロはユーロ圏(欧州連合内の19カ国)の公式通貨で、世界第2位の取引量を誇ります。ユーロの価値は、ユーロ圏全体の経済状況と、欧州中央銀行(ECB)の金利政策に大きく影響を受けます。
3. 日本円 (JPY)
日本円はアジアの主要通貨であり、世界第3位の取引量を持っています。日本の金利は長らく低水準に保たれてきたため、円はキャリートレード(低金利通貨を借り入れて、高金利通貨を買う取引)の資金源として使われることが多いです。また、円は「安全通貨」とされており、世界的な経済的不安定性が高まると、リスク回避のために投資家が円を買う傾向があります。
4. 英ポンド (GBP)
英ポンドは世界の外国為替市場で広く取引されている通貨の一つで、英国の経済状況と英国中央銀行(BOE)の金利政策に大きく影響を受けます。特に、英国のEU離脱(ブレグジット)のような政治的な出来事は、英ポンドの価値に大きな影響を及ぼしました。
5. オーストラリアドル (AUD)
オーストラリアドルはコモディティ(商品)通貨として知られ、特に鉄鉱石や金などの価格変動に影響を受けやすいです。また、オーストラリアと中国の経済的関係が深いため、中国経済の動向も大きく影響します。
6. カナダドル (CAD)
カナダドルもコモディティ通貨の一つで、特に原油価格の変動に強く影響を受けます。これは、カナダが世界の主要なエネルギー生産国であるためです。
7. ニュージーランドドル (NZD)
ニュージーランドドルは、NZD/USD通貨ペアの通称「キウイ」でよく知られています。ニュージーランド経済は農業、特に酪農が主力であり、乳製品価格の変動はニュージーランドドルに影響を与えます。
それぞれの通貨には特有の特性と、それぞれの国や地域の経済状況に応じたリスクが存在します。これらの特性を理解し、それぞれの通貨の動きに影響を及ぼす可能性のある要因を把握することは、FX取引における重要なスキルです。
FX初心者におすすめの通貨ペアの選び方
FX(外国為替)取引の初心者が通貨ペアを選ぶ際には、以下の要素を考慮することが重要です。
- 通貨の流動性
- 知識と理解
- ボラティリティ(価格変動)
- 取引時間
1. 通貨の流動性
初心者は通常、流動性が高く、価格の変動が比較的安定している通貨ペアから始めることをおすすめします。
流動性が高い通貨ペアは、大きな取引量と共に、スプレッド(売買価格の差)が狭いため取引コストが低く抑えられます。
そのため、初心者にはメジャーペア(例:EUR/USD、USD/JPY、GBP/USDなど)が良い選択肢となります。これらの通貨ペアは世界中で広く取引されており、高い流動性を保証します。
2. 知識と理解
選ぶ通貨ペアについて理解し、関連する経済指標やニュースを追うことが重要です。
例えば、もしアメリカの経済や金融政策について詳しく知っていれば、USDを含む通貨ペアを選ぶのが良いでしょう。
3. ボラティリティ(価格変動)
通貨ペアのボラティリティも重要な要素です。
価格の変動が大きい通貨ペアは、利益の機会も大きい一方、リスクも大きいです。初心者の場合、価格変動が激しすぎる通貨ペアは避け、比較的安定した通貨ペアから始めることをおすすめします。
4. 取引時間
取引時間帯も選択に影響します。通貨ペアはその国の市場が開いている時間帯に最も活発に取引されます。例えば、東京市場が開いている時間帯に取引を行いたい場合、JPYを含む通貨ペアが適しています。
以上の要素を考慮して、自分自身の知識、理解度、リスク許容度、利用できる時間に適した通貨ペアを選ぶことが重要です。また、リスク管理を怠らず、損失を最小限に抑える戦略を立てることも忘れないでください。
メジャー通貨とマイナー通貨
FXのメジャー通貨とマイナー通貨をまとめた表は以下になります。
カテゴリ | 通貨ペア | 説明 |
---|---|---|
メジャーペア | EUR/USD | ユーロ/アメリカドル |
メジャーペア | USD/JPY | アメリカドル/日本円 |
メジャーペア | GBP/USD | 英ポンド/アメリカドル |
メジャーペア | USD/CHF | アメリカドル/スイスフラン |
メジャーペア | AUD/USD | オーストラリアドル/アメリカドル |
メジャーペア | USD/CAD | アメリカドル/カナダドル |
メジャーペア | NZD/USD | ニュージーランドドル/アメリカドル |
マイナーペア | EUR/GBP | ユーロ/英ポンド |
マイナーペア | EUR/CHF | ユーロ/スイスフラン |
マイナーペア | GBP/JPY | 英ポンド/日本円 |
マイナーペア | CHF/JPY | スイスフラン/日本円 |
マイナーペア | EUR/AUD | ユーロ/オーストラリアドル |
マイナーペア | EUR/CAD | ユーロ/カナダドル |
マイナーペア | GBP/CHF | 英ポンド/スイスフラン |
マイナーペア | CAD/JPY | カナダドル/日本円 |
メジャーペアは、取引量が多く、流動性が高い通貨ペアで、アメリカドルを含んでいます。
一方、マイナーペアは流動性が高いが、アメリカドルを含まない通貨ペアを指します。マイナーペアの取引量はメジャーペアよりも少ないですが、それでも主要な通貨間で取引されるため、比較的高い流動性を持っています。
まとめ:通貨によってボラが違うのでロットコントロールしてトレードしよう
今回の記事はいかがでしたか?
選ぶ通貨の違いでボラが大きく違ってきます。
ぶっちゃけ、どの通貨を選んでもロットをコントロールしてたらどれも一緒なのでロットを調整しながらトレードしていきましょう。
今回の記事は以上です。